カテゴリー: 技術

  • WalletAddressの管理の重要な情報

    WalletAddressの秘密鍵とは

    WalletAddress と共に生成される秘密鍵は、仮想通貨そのものと言っていいものです。

    これを第三者に開示するということは、すべての残高をその人物に自由にしていいと言っているのと同じです。

    仮想通貨の取引所や販売所では、公開用のWalletAddressだけを確認することができ、秘密鍵を見ることはできないようです。

    MetaMask のような PC Wallet では、複数の WalletAddress を管理することができます。

    WalletAddressを追加する方法

    WalletAddress を追加する方法は、具体的に 2 つあります。

    ・秘密鍵をインポートして MetaMask で管理するアドレスを追加する
    ・MetaMask の新規アカウント作成で管理するアドレスを追加する

    アカウント選択

    画面下部の追加を選択

    MATICを使うには、イーサリアム互換アカウントを選択してください。
    MetaMaskで表示されるアカウントは、MATIC(Polygon)にもそのまま使えます。

    秘密鍵を使ったインポートはこちら。

    MetaMask を復元する際には、どの方法で追加したものかによって、以下のような状況になりますを
    (秘密鍵をインポートしたものは復元できない点がとても重要です)

    WalletAddressを復元するときの注意事項


    ⚠️ リカバリフレーズで復元したときに出くわす状況

    Q: 復元したのに、昔のアカウントがない!
    A: 実は復元されているが「表示されていないだけ」の可能性があります。
    MetaMask の「アカウントを追加」ボタンを押していくと、順に自動生成されたアカウントが出てきます。


    Q: 新しいアカウントを追加したら、違うアドレスになった!
    A: 復元フレーズが同じであれば、アカウントの順番通りに同じアドレスが復元されます。
    表示上の「Account 2」「Account 3」などの名前はズレることがありますが、中身のアドレスは同じです。


    Q: 昔のアドレスを使っていた順番を忘れたら?
    A: 「アカウントを追加」を何度も押していくことで、過去に使っていたアドレスが順に復元されて表示されます。
    残高があるアドレスが出てきたら、それが過去に使っていたものと判断できます。


    Q: 秘密鍵でインポートしたアカウントが消えた!
    A: それは復元フレーズからは復元できません。
    MetaMask のインポート機能で追加したアカウントは、復元フレーズとは無関係な別の秘密鍵に基づいているため、MetaMask を復元しても表示されません。
    対処法:そのアカウントの秘密鍵をバックアップしておき、復元後に再インポートする必要があります。


    実例:自分でWalletAddressを作る

    少しプログラムが書ける人であれば、Web3 ライブラリなどを使うことで簡単に WalletAddress を作ることができます。

    例えば、以下のサイトではボタンひとつで WalletAddress(公開アドレスと秘密鍵のセット)を作ってくれます。
    https://walchar.net/utilities/make_wallet_address_simple.html


    ※超重要※

    他人が作ったアドレスを使うということは、その人が秘密鍵を知っている可能性があるということです。
    「あなたのためにアドレスを作ったよ!」と言いながら、裏で秘密鍵を控えていたら、その Wallet はあなただけのWallet ではないということになります。

    一応、上記のサイトは中のコードを確認したところ問題なさそうでしたが、他人が作ったものは疑うべきというのが仮想通貨の世界の常識です。自己責任でお使いください。

    この WalletAddress をインポートすると、MetaMask 内で入金の確認や、送金の実行などができます。

    繰り返しますが、この WalletAddress は MetaMask の復元フレーズでは復活しません。
    秘密鍵の管理は、自分自身で行わなければなりません。


    MetaMaskの仕組み:HDウォレットとは?

    技術的には、MetaMask は HDウォレット(階層的決定性ウォレット)という仕組みを使っています。
    これは「1つの復元フレーズから、無限にアドレスを派生生成できる」構造になっています。

  • なぜMATICなのか?

    それは、世界中で広く利用され、実績のあるPCウォレット「MetaMask」が対応しているからです。

    信用できるウォレットを使うことは、何よりも重要です。

    さらに、取引手数料が安く、各国の正式な取引所で取り扱われていることも、重要な条件です。

    仮想通貨では、通貨ごとにネットワーク手数料が発生します(※イーサリアムやMATICなどでは「ガス代」と呼ばれます)。これは、取引所や販売所の手数料とは別にかかる費用ですが、MATICのガス代は非常に安価です。

    国から公式に認可されている取引所で、直接購入できることも重要です。

    多くの場合、通貨を他の仮想通貨に交換する際には、さらに複数回のネットワーク手数料が発生します。

    他にもsolana等の通貨として有望なものもあります。

    今後記事に書きたいと思います。


  • レイヤー2スケーリング (Layer 2 Scaling)

    通貨として使い勝手の良い MATIC(on the polygon network)。

    このブログで推奨している MATICは、Ethereum(ETH)ネットワークのスケーリング技術を利用した仕組みにより、処理時間の短縮とネットワーク使用料の低減を実現しています。

    以下、技術的な説明です。

    レイヤー2スケーリング(Layer 2 Scaling)とは?

    Ethereumのレイヤー2スケーリングは、Ethereum(ETH)のネットワーク上でトランザクション処理の効率化を図るソリューションです。具体的には、

    • ガス代の削減
    • スケーラビリティの向上
      を目的として、レイヤー1(Ethereumメインネット)の制約を補完する形で設計されています。

    レイヤー2スケーリングの仕組み

    セキュリティの保証
    オフチェーンでの高速処理を実現しながら、可能な限りメインネットのセキュリティと分散性を維持する仕組みが組み込まれています。

    オフチェーンでの処理
    メインネット(レイヤー1)で実行される一部のトランザクションやデータ処理を、オフチェーン上で分散して行うことで、ネットワークの負荷を軽減します。